Movie Review : 母なる証明
「もうこうなったら、踊るしかない」
見ごたえがあってオススメの映画
私はこの母の愛に少しだけ共感し、そして同時に強い嫌悪感も覚える。
知的障害の息子を「守る」ために文字通り「何でもする」母親。
それは、息子に対する無垢の愛であり、罪悪感でもあり、現実逃避でもあり。
この母がとぼけた顔をして踊る印象的なシーンがあるのだが、そのシーンがこれらをすべて表しているかのようだった。
「もうこうなったら、踊るしかない」(まじめに考えたら、頭がおかしくなってしまう・・)
そう、すべてを忘れさせてくれる「ツボ」に針でも刺して、忘れて生きるしかない。
ウォンビンさんというのは演技が上手なのですね、今回初めて知りました。
アイドル的なイメージしかなかったのですが間違いでした。
この監督の映画は、これからもチェックすると思います。
邦題は、原題と同じ「Mother」でいいのでは?そのほうがストレートに伝わる。
「母とはこんなものである」と淡々とした感じで。