Movie Review : シェイプ・オブ・ウォーター
シェイプオブウォーターとは、何にも定義づけできない存在の象徴か?
水は変幻自在で形がない。
どんな形にもなれるし、どんな形でもない、とも言える。
人間だから、半漁人だから、心を通わすことができない、惹かれあうこともありえない、
といくら決めつけても、それは起こった。
孤独な女性だから、人間ではない何者かと愛しあった訳ではなくその相手だからこそ
愛し合ったのだ。
言葉は通じない、どんな種類の生き物かもわからない。でも、その瞳と息づかい、
その存在を感じる事が出来れば、愛し合うことができるのだ。
それを信じられないとしたら、現実の生活にどっぷりと浸りすぎて、夢も見られなく
なってしまっているんじゃないか?
私としては、この愛を信じたいのだ。
バーチャルで恋しようが、半漁人と愛し合ったっていい。
そのうちすぐに、AIと愛し合ったりする時がくるんだから。
どんなに形や形状を変えようが、水は水、あらゆるところに満ちている。
水の中で二人は抱き合い愛し合うことで、あらゆる境界線を越えていく。
その象徴としての、水。Shape of water.
面白かったです。