Movie Review : サスペクト 哀しき容疑者

アクションがすごい!主人公が両腕を振り上げながら漢江に飛び込むシーンは大迫力!

 

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今まであまり韓国映画を見ていなかったので今年に入って韓国映画をいろいろと見ているが哭声(コクソン)を見てからハマッてしまった。

哭声には、日本人俳優の國村隼さんがとても重要な役で出演し韓国映画祭で男優賞受賞した。

 

密偵とトガニに出ていた俳優さんの映画なので見てみることにした。

カーチェイスなどのアクションはあまり好きではないのだが、北朝鮮の元工作員脱北者という設定に興味をもつ。

工作員脱北者って・・韓国内で生きていけるのだろうか?

同じ民族でも北朝鮮から来て韓国に移り住んだ人たちは、韓国で生まれ育った人とは生活環境も違うのだろう。

同じ民族なのに、ある一時期に国内の北の方に住んでいたというだけで、南の方に住んでいた人とは違う国の国民となって、お互いが敵となる。

同じ民族なのに・・

日本が同じ運命になっていたらどうなのだろう。

静岡、山梨、富山あたりを境にして北と南に分かれて、北日本、南日本に別れてお互いを敵と想定して軍事演習を繰り返す。

男性には徴兵制度を設けて、同じ民族との戦争に備えさせる。

私は東京在住だが、親戚は西日本に多いから、親戚とは敵同士となってしまう。

ものすごい状況だ。

 

映画のストーリーでは、韓国側の大佐と元脱北者の容疑者にうっすらと友情が芽生えるシーンがある。

そこが私は個人的に一番好きだ。

韓国人にはやはり同胞の北朝鮮人に対する愛着があるのだなと感じてほっとする。

依然みた韓国のバラエティ番組では、北朝鮮から脱北してきた人たちが出てくるトーク番組があったが、結構軽いの内容であったりして違和感があった。

そんなに茶化していいのか、と思ったものだ。

同じ民族なのに、分断されて70年近く経つから韓国人にとってあまり身近な問題ではないのかと思っていたが、それは誤解だったかもしれない。

そんないろいろなことを考えさせる、面白く興味深い映画だった。

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