Movie Review : グレイテスト・ショーマン

実在の興行師P・T・バーナムをモデルにしているが、価値観や興行内容は全く別物

 

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ミュージカルなので、単純に音楽はいいと思う。それについては文句はない。
だから満足度は高いのだけど、私の場合はいろいろなことが気になりすぎて
落ち着いて見られなかった。
実在の人物を基にしたフィクションなら、全てをフィクションにしてくれれば
フィクションとして割り切ってみることはできる。
でもバーナムが実際やったことは、160歳だという黒人女性を買い取って見世物小屋
見せていただけ。実際その女性は70歳くらいだったらしいが。
珍しい動物を集めて芸をしてみせていただけ。
そういうのは、パリ万国博覧会でも、マイノリティの人々をオリに入れて見世物にしていた
当時の時代背景がある。人権もへったくれもなにもない。
そういう時代の実在の人間を美化してすばらしい歌で飾り付けて映画にするってどういう神経
なのだろう。
過去を美化してごまかす為?映画を見た人が余りに賞賛ばかりするので、そんなことばっかり
考えている私は、よっぽどひねくれているのだろうか?
どうぜなら近未来の話にして、あらゆる多様性を自然に受け止めているような世界を描写して、
すばらしい歌や踊りで飾って欲しかった。
過去に囚われる必要はないが、過去を無かったもののように美化して、歌でごまかさないで
欲しい

 

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